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2019.05.25

胃アニサキス症の患者さんが増えてきています。

こんにちは

 

ここ2週間で7名胃アニサキス症の診断がついた患者さんがいました。

晴海はちょうど以前の築地市場と現在の豊洲市場に挟まれた立地のせいかアニサキスの患者さんが多く、開院以来15か月で66名の胃アニサキス症の患者さんの内視鏡を行いました。

来院経路としては最近ではサバ、アジ、等を食べた後の腹痛でスマホなどのインターネットで自身でアニサキスと診断、あるいは他院でアニサキスが疑われて紹介されてくるパターンが増えてきて、来院前にはある程度診断がついていることが多くなりました。(以前は腹痛にて当院受診して病歴を聞いてアニサキスを疑うことが多かったです。)

 

以前もブログでとおりで原因となる食材としてさば、かつお、あじがかなりの数を占めていました。

大部分が心窩部痛で食事が食べれずに来院される方が多いですが、中には食後に来られる患者さんもいらっしゃいます。

食後の時でも少し時間をおいて内視鏡を行い、胃内に食物残渣が残っている場合でも患者さんの体位を左側臥位→仰臥位→右側臥位と体位変換するこたにより重力を利用して食物残渣を移動させることにより胃内全体を観察でき、アニサキスを除去できます。

ただ胃内に食物が残っていると吐き出したことによる誤嚥のリスクもあるため状況により内視鏡を行うかどうかを判断させていただいております。

胃アニサキス症の心窩部痛の原因はアニサキスが胃壁をかじったことによる局所のアレルギー反応によるものといわれており、アニサキスを内視鏡的に除去しただけでは心窩部痛は大部分の患者さんは残存しております。

なのでアニサキスを除去した患者さん、あるいは胃内にアニサキスを認めないがアニサキス後と思われる粘膜発赤、浮腫が認められるものに関しては鎮痛薬、抗アレルギー薬、ステロイド等を投与しており、ほとんどの症例で内服にて症状は軽快しております。

当院では来院当日の緊急での内視鏡を行う体制もあるためアニサキス等が疑われた場合はお問い合わせください。